いのうえ コラム
第3回 大きなC62をつくる話

まったく以って恥ずかしながら、この前のコラムを書いたのはいつかともう思い出せないくらいになっています。その間、実はあるプロジェクトのためにほとんど気持ちの余裕がなかったような次第で、ようやくそのお話ができることになりました。それは、「大きなC62」です。いや、決して「TT9」からアシを洗ったわけではありません。それどころか、「TT9」に撮りましても、実に意義のある「大きなC62」となるはずです。

いや、もったいぶってないで、早く話せ? この夏の終わり頃から発売になるはずの「デアゴスティーニ」の新作、それは「C62を作る」というタイトルで、1/24スケールのモデルをつくるシリーズになります。たとえば戦艦「大和」をつくるだとか、このまえはラジコンのフェラーリF1などが好評だったようですが、それにつづく組立もの、です。詳細は追々お話しするとして、週刊で100回、約2年掛かりでつくる本格的なモデルです。実に全長900mm。そう「TT9」のC62のきっちり5倍の大きさです。

まあ、デアゴスティーニのことですから、大々的にTVからCFも流れる予定ですから、イヤでも目にすることになるでしょう。基本的に一般向けということですが、かなりのマニアの方にも満足いただける内容。すでにライヴ愛好家の方は、動力なしでつくって、ライヴのC62と重連にするという話ですし、3両購入してC622+C623にして1両分保存するだとか、クリア仕上げと塗ってウェザリングした2両つくると意気込む人など、周囲は早くも盛り上がっています。一部は今年の「JAM」でも紹介できると思います。

え? それが「TT9」にどう影響するのか、って? それが解っていただけるには、もうしばらく時間が必要。デアゴスティーニのC62が完成する頃には、成果をお届けできるのでは、とイノウエ自身が一番楽しみにしている次第です。どうぞご期待あれ。