BankART Studio NYK 3F にて、2005年10月28日より
およそ2年間継続設置してきました展示も、
いよいよ2007年12月7〜9日の最終公開を最後に
撤収することになりました。
この2年のあいだ、沢山の人たちに見ていただく事が出来、
とてもありがたく思います。
なかには何度も足を運んでくださった方々もいらっしゃったようで、
そんな皆様とともに空間の記憶を共有できたことが、
プロジェクトとしても何よりの成果だったと思います。
ありがとうございました。 牛島達治
以下にYouTubeにupした記録映像へのリンクを加えました。2008/4/19
海辺の倉庫、それも近代の産業遺構としての建造物。
その内部空間に立ち、しばらくその場にたたずみ、風景として眺望する。
そうすると、「場の意味」や「場の歴史」、場に時とともにかかわって来た人々のいとなみ…
そんな事が静かに感じられてくる。
やがてそれは、静かな波動となり、今に生きる自分の足もとにもおよぶ。
気が付くとその中に取り込まれてしまった。
そして、改めて自分と歴史との関係を問われている事に気付く。
30m×12m×h4.7mの空間いっぱいに展開する空間装置。
長さ約240mのロープが、床面に固定された滑車により、綾取りの様にジグザグに床の上をはう。
ロープは、閉じた輪になっていて、ジグザグからのリターンは、天井に固定した滑車により、
垂直に富士山形の輪郭を描きループとして閉じる。
そして、滑車のうちの一つは、モーターにより回転し、ロープを送る事でループを循環させる。
また、倉庫内のチリなどを集め、バケツに入れ錘としてロープのテンションを取る。
ロープの速度は、展示空間が、海を介した交易の場であった事から、その関係単位の一つである、
1ノット=1.852km/hを想定して動かす。
滑車,ロープ,バケツ,モーター,ちり,etc
2007/12/04 記